LEDサイン製造委託における仕様と取付方法 | プロ業者様向けに解説
2026年7月22日
DELIGHTは、看板店・施工業者・設計業者様などのプロの事業者様向けに、LEDサイン(チャンネル文字・LEDネオン)の製造委託を承る製造パートナーです。
製造販売専業のため、施工は基本的に行わず、サイン完成までの裏方として対応させていただきます。
本記事では、製造前に合意する仕様条件と仕様図面の見方に加えて、納品後の取り付け方を、実際に施工業者様へお渡ししている施工要領の内容そのままに解説します。取引条件と発注の流れはご注文の流れをご覧ください。
LEDネオンサイン・チャンネル文字サイン(看板)の製造委託について
看板業と一口に言っても、その領域は非常に幅広く、ポール看板、自立看板、壁面・ファサード看板、突き出し看板、FFシート看板、アルポリ看板、チャンネル文字、ネオンサイン、ウインドウサイン、デジタルサイネージなど、商品の種類も多いですし、施工現場の環境や施工方法なども非常に多岐にわたります。
その中でLEDネオンサインやLEDチャンネル文字(金属やアクリルで一文字ずつ立体製作する看板文字)の製造には、内部の設計・専用の加工設備・LED組み込みのノウハウ等が必要です。
弊社は、LEDネオンサイン、LEDチャンネル文字などの「LEDサイン製造」に特化していますが、プロ業者様からご発注頂くことが非常に多い中で、「デザイナーの方の要望」「来場客からの見え方」「施工時からの逆算」など様々な観点から仕様を決定しないといけないお立場であるご担当者様のサポートをできるよう日々取り組んでおります。
実際のご依頼で最も多いのも、「取り付けは自社で行うので、完成品だけ製作して送ってほしい」というご依頼が大半を占めます。
そこでこの記事では特に仕様決定~取付までの情報共有をさせて頂けるように整理させて頂きました。一度ご確認いただけますと幸いです。
DELIGHTはLEDサイン専門の製造販売メーカーですので取り付けについては「施工(設置工事)業者様へ製品仕様の情報共有を行わせて頂くことでスムーズな取付に貢献する」という立場で支援を行わせて頂いております。
オンライン会議や電話などで対応させて頂くことも可能ですので、お気軽にご相談ください。
LEDサインのお取り扱いが初めての業者様にも、仕様の決め方から取付方法まで図面と資料でわかりやすくご案内します。
仕様条件の決め方|製造前に合意する項目
製造に入る前に、次の項目を決めていただきます。ここが固まればお見積もりと仕様図面をお出しでき、以降のやり取りが一度で済みます。
- 発光タイプ(正面発光・背面発光・側面発光・全面発光・チューブなど)
- 寸法(文字高さ・全体幅・胴の深さ)
- 素材と厚み(アクリル削り出し/側面ステンレスなど)
- 発光色(27色のカラー、白色の色温度)
- 設置環境(屋内/屋外。屋外はIP65仕様で製作します)
- 配線の長さ(標準2m。現場に合わせて変更できます)
- 取付方法(取付面の構造によって変わります。後述します)
デザインデータがない段階でもご相談いただけます。発光タイプが未定の場合は、発光パターン別のお見積もりでご提案します。
仕様図面で合意する|図面に書かれていること
お見積もりと同時に仕様図面をお送りします。図面には次の情報を明記しているため、施主様への説明資料としてそのままお使いいただけます。
- 断面構造(面材・側面材・裏板の構成と厚み)
- 取付方法(ボルト位置・取付ピッチ)
- LED仕様(発光色・電圧)
- 外形寸法と重量
- 電源仕様
現場調査や施主様との打ち合わせで必要になる寸法・重量・電源仕様は、すべて図面上で確認できます。取付図面・仕様書・施工要領書も完備しています。
納品時の同梱物|取付に必要なものは揃えてお送りします
サイン本体に加えて、取付に必要な部材を同梱してお送りします。
- サイン本体
- トランス(12Vへの変圧器)
- パルス機(調光器)※常設の場合
- 型紙(取付位置の下穴あけ用)
- ボルト・ナット
なお、結線に使う圧着スリーブは現場の配線条件に合わせてお選びいただくため、別途ご用意をお願いしています。
取付前に必ずお読みください|LEDサイン施工の3つの重要注意
次の3点は、破損や点灯不良の原因として実際に多い項目です。作業に入る前に必ずご確認ください。
- 絶対にLEDサインに100Vを直結しないでください。LEDが瞬時に破損します。必ずトランスで12Vに変圧してから接続してください
- 一次側の配線(AC100Vから安定器までの配線)は有資格者が作業してください。二次側の配線(LEDサインからDC電源までの配線)は、有資格者でなくても工事を行えます
- 屋外設置の場合は、水が入らないよう必ずコーキングを使用して穴を埋めてください。
※上記に起因する点灯不良の場合、交換はいたしかねますのでご了承ください。
配線と電源の構成|AC100V/200V→トランス→パルス機→サイン
サイン内部のLEDは12V対応です(一部24Vの仕様もあります)。12Vへ変圧するトランスと、調光用のパルス機(調光器)を経由して接続します。結線の全体像は次のとおりです。
配線の色と接続先
- AC100V/200V → トランス(AC IN):BROWN・BLUEの2本
- トランス(DC OUT) → パルス機(IN):V+(RED)・V−(BLACK)
- パルス機(OUT) → サイン:+がGRAY、−がWHITE
電線は許容範囲内のものをご使用ください。発送時は、範囲内の電線で配線した状態でお送りしています。パルス機の調節ダイヤルは、基本的に当社であらかじめ設定したものを納品しています。パルス機の最大使用量は200Wです。
サイン本体が複数個の場合
- 1本の配線にまとめて、パルス機へ接続してください(総合電流に対応した電線をご使用ください)
- 火災の原因になりますので、直列接続はしないでください。
電源工事は貴社または電気工事業者様にてご対応ください。当社は製造に徹しており、施工(設置工事)は行いません。
取付方法|サインの構造と取付面で変わります
取付面の要件は、店舗様・設計会社様の施工基準によって変わります。以下は構造ごとの基本的な考え方です。
アクリル削り出しのサイン
背面からボルトで取り付けます。取付面の後ろから手が回せる場合は、ナットで固定してください。
ナットを取り付けられない場合は、ボルト差し(接着剤併用)とし、サイン背面に両面テープ・接着剤を併用して固定します。
※ボルトのかかりしろは、施設管理者の施工基準に従ってください。
チャンネル文字(側面ステンレス製など)
正面のアクリル蓋が取り外せる構造であれば、正面からビスで固定できます(ビスが効く下地の場合)。
取付の手順|現場での8ステップ
壁面に取り付ける場合の標準的な流れです。図解のとおり、型紙の貼り付けから点灯確認までを8つの工程で行います。
- 施工面に取り付け原稿(型紙)を貼ります。テープで確実に固定してください
型紙を施工面に貼り、水平器で通りを見ながらテープで固定します。穴位置は型紙に印字されています。 - 製品の仕様に従い、配線穴・取付穴を加工します。
型紙の位置に合わせ、ガイドを当てながら配線穴・取付穴を加工します。 - LEDサインの裏にボルトを取り付けます。この時、締め込みすぎにご注意ください。※中のLEDモジュールを押し上げ、破損する恐れがあります
サイン裏面にボルトを取り付けた状態。配線は本体から出ています。 - 配線穴より本体の配線を中に通します。
- 取付穴に接着剤を充填します。※壁面に合わせて適切な接着剤をご使用ください
- LEDサインを取り付けます。後ろからナットを回せる環境であれば、ナットで固定します。※取り付け時、過度の衝撃を与えないでください。破損の恐れがあります
4〜6の工程。配線穴から本体の配線を通し、取付穴に接着剤を充填して、サインを合わせてナットで固定します。 - 結線作業を行います。
DC二次側 幹線(送り配線)とサインからの出線の結線
圧着スリーブを用いて+−の極性を確認し、圧着器などの専用工具で圧着してください。この時点で仮点灯を行ってください。
※圧着スリーブは別途ご用意をお願いしております。
※トランス(パルス器)からサイン取付位置までの電源送り配線につきましては、建物側の配線ルートや隠蔽状況に応じたご判断が必要なため、お客様にてご手配をお願いしております。
各文字から出た配線を1本にまとめ、圧着スリーブで+−の極性を確認しながら結線します。
各文字から出た配線を束ねて整理し、結線位置までまとめていきます。 一次側配線からトランスの結線と取付
天井裏などのトランスを取り付けし、固定しておく箇所で一次側配線とトランスを繋ぎます。※トランスからサインの間に調光器(パルス器)を取り付けて頂くこともあります
天井裏でトランスを固定し、一次側配線と結線した状態です。 - 接着剤の硬化が確認できれば完了です。電気を流して点灯確認をしてください
接着剤の硬化を確認し、通電して点灯確認をすれば完了です。
あわせて、現場では次の点もご確認ください。
- 作業前に、天井裏などにトランス・パルス機を設置できるよう配線が回ってきているかを確認します
- 背面から出た配線は、任意のケーブルにまとめてから結線します。パルス機がない仕様の場合は、トランスに直接結線します
- 取付後は清掃して仕上げます
施工時の注意事項|断熱・周囲温度・絶縁抵抗
設置環境によっては、短寿命や火災の原因になります。次の3点にご注意ください。
断熱・遮音施工について
断熱材・遮音材をご使用の場合は、安定器(パルス機)との間隔を10cm以上開けて施工し、安定器(パルス機)の上にはかぶせないでください。断熱材・遮音材を埋め込み型照明器具の上にかぶせますと、安定器(パルス機)の熱がこもり、短寿命や火災のおそれがあります。
周囲温度について
周囲温度が高い場合や、ほかの熱源から影響を受ける場合、短寿命の要因となりますので十分ご注意ください。
- 周囲温度は40℃以下でお使いください
- 安定器を並置する場合は、相互に熱影響を受けますので、十分な間隔(安定器の幅以上)をあけてください
- ボックスなどの箱の中に収納する場合は、容積をできるだけ大きくしてください
- 安定器を光源の上部などに取り付けるのは避けてください。過熱して火災の原因になります
絶縁抵抗について
絶縁抵抗を計測してください。絶縁抵抗が規定値より低い場合は、電気災害(感電・火災)の恐れがありますので、絶縁を修復させた後、通電してください。
製品保証について|2年保証と対象範囲
当社製品の保証期間は納品後2年間です(全商材・全部位、屋内・屋外とも共通)。保証対応は、代替品・補修部品の製作と発送をもって行います。
保証をご希望の場合にご用意いただくもの
- 該当商品
- サイン仕様書
- 施工図面
- 最終取り付けの電気図面
- 現場状況が確認できる写真や動画
上記が不十分な場合、または製品の現状判断が困難な場合は、保証をいたしかねますのでご了承ください。
保証対象外となるもの
- 取り付け時による破損
- 取り付け時の不備による劣化(コーキング不足等)
- 定格外の電源接続・過電圧、改造・分解
- 天災、塩害等の特殊環境での使用(事前にご相談いただければ個別に条件をご相談します)
- 保証期間を超えるもの
製品の故障の確認・再製作品の交換作業は、原則としてお客様にて実施をお願いしております。取付・取り外しの工事費、出張修理、現場作業は対象外です(製造販売専業の事業構造によるものです)。業者様経由の案件は、業者様を窓口としてご対応いただきます。
LEDサインの製造委託でよくあるご質問
Q1. 見積もりはどのくらいで出ますか?必要な情報は何ですか?
デザイン(ロゴ画像やラフスケッチ)・サイズ・設置場所(屋内か屋外か)の3点が揃っていれば、最短でその日中に概算をご提示できます。ご希望の納期もあわせてお知らせいただくと、仕様のご提案がスムーズです。デザインデータの入稿にも対応しています。
Q2. 配線の長さや取り付け方法は教えてもらえますか?
サインから出ている配線の長さは標準2mです。取り付け方法は本記事に掲載しているとおり、製品に付属する仕様書にも記載しており、取付図面・施工要領書もあわせてご提供しますので、初めてLEDサインを扱う業者様でも施工いただけます。
Q3. 発光タイプが決まっていなくても相談できますか?
ご相談いただけます。実際「発光タイプが決まっていない」というご相談は多く、その場合は発光パターン別の仕様・お見積もりを並べてご提示しています。5種類の発光タイプの違いはLEDサインの発光タイプ比較記事でも確認できます。実物のサンプルボードのご用意もあります。
まとめ
- 製作フローの詳細はオーダーメイドLEDネオンサインの頼み方で写真つきで解説しています
- 価格の実例はLEDサイン(正面発光)の価格解説記事をご覧ください
- 製品仕様は正面発光タイプのLEDサイン製品ページで確認できます
納期は通常13営業日・最短7営業日で出荷、全国へ配送します。屋外はIP65対応、お見積もりは条件が揃えば最短その日中。図面や仕様書のサンプル確認からでも、お気軽にご相談ください。













