展示会用のチャンネル文字とは?製作から搬入・使い回しまで解説
2026年7月8日
展示会ブースでひときわ目立つ企業ロゴのチャンネル文字は、実は店舗用の看板と基本的に同じ構造で製作しています。違うのは、軽量化のために厚みを薄くする・搬入や設営を楽にするためにボルト本数を減らすといった実務の工夫だけ。本記事では、LEDサインメーカーのDELIGHTが、東京ビッグサイトでの実案件(医療機器メーカー様)を元に、展示会サインの製作の進め方・企業ロゴの色再現・搬入時の落とし穴・会期後の使い回しまで、メーカー現場の視点で解説します。取り付け(施工)は当社では行っておらず、業界の一般的な流れをふまえたコツとしてご紹介します。

展示会用のチャンネル文字は店舗用と何が違う?
結論から言うと、展示会用のチャンネル文字と店舗用の看板に、大きな仕様の違いはありません。DELIGHTでは、店舗の外観看板と同じ製造ラインで、展示会向けのサインもお作りしています。
ただし、展示会ならではの実務の都合で、次の3点を調整することがあります。
- 軽量化のため厚み(チャンネルの深さ)をできるだけ薄くする:ブースの高い位置や吊り下げ設置にも対応しやすくなります
- 施工を楽にするためボルトの数を減らす:本数を減らす代わりに、あえて太めのボルトを使って強度を確保します。搬入・設営の時間短縮に効きます
- 屋内仕様が基本:展示会は基本的に屋内なので、防水(IP65)仕様は必須ではありません。屋外エリアの展示会では別途ご相談ください
チャンネル文字全般の種類や価格はチャンネル文字の解説記事、発光タイプの選び方は正面発光・全面発光の製品ページもご覧ください。
実案件|医療機器メーカー様(東京ビッグサイト)の展示会サイン
直近の実案件として、東京ビッグサイトで開催された医療機器の展示会にご出展された医療機器メーカー様のブースサインをご紹介します(写真の掲載についてはご了承いただいています)。
大文字と小文字が混在するサイン構成
ブースの高い位置に設置される、いろんな大きさの文字が混在するサインでした。英字のブランドロゴに、企業のシンボルマークを組み合わせた構成で、遠くからのブランド識別と、近くでの詳細情報の読みやすさを両立させています。
- 頭文字の大きなロゴ:高さ約500mm(50cm)クラス
- 中央の大文字部分:200〜300mm程度
- 補助テキストの小文字部分:100mm(10cm)程度
展示会場の広さと来場者の視認距離を考えて、遠くから読ませたい要素は大きく、詳細な情報は近くで読める程度に、というメリハリの効いたレイアウトになりました。
企業ロゴのカラーを再現するLEDシート点灯検品プロセス
本案件でもっともこだわったのが企業のイメージカラーの再現です。企業ロゴには基本的に決まったブランドカラーがあり、今回のお客様も同様でした。
難しいのは、LEDが点灯したときにどう見える色になるかは、実際に光らせてみないと分からないという点です。同じシート色でも、内部のLEDの白色温度や光量で、印象が変わってしまいます。
そこでDELIGHTでは、実際に使用するLED発光時のシート候補を貼り付けて点灯させ、その状態を先方にチェックしていただいた上で最終的な色を決めました。カラー再現へのこだわりが強いお客様には、必ず入れているコミュニケーションのステップです。展示会の顔となる企業ロゴを作る上で、ここは省略できない工程だと考えています。

展示会案件でよくある3つの要望
展示会サインのご相談で、ほぼ毎回いただく代表的な要望が3つあります。
要望1|会期・施工日に間に合わせたい
絶対的な要件です。展示会は「その日」までに現場で完成している必要があるため、納期は他の案件以上にシビアです。DELIGHTの標準納期は通常15営業日・最短13営業日ですが、短納期対応のコツは後述します。
要望2|軽くしたい
ブースの高い位置に取り付けたり、トラスから吊り下げたりするため、軽量化の要望は多いです。上述のとおりチャンネルの厚みを薄くすることで対応しますが、軽さにも構造上の限界があるため、提案できる範囲でご相談させてください。
要望3|目立たせたい
会場は他社ブースの看板や照明が周囲に密集する明るい環境なので、「もっと目立たせたい」というご相談も多くあります。DELIGHTでは主に次の2つのアプローチを提案しています。
- 発光色をより白く:一般的な白色は6500K(昼光色)ですが、これを9000K(真っ白)に切り替えることで、視認性がグッと上がります
- 全面発光(正面+側面の2面が光るタイプ)で製作:正面発光だけよりも発光範囲が広く、明るい会場でも埋もれにくくなります
その他の要望|吊り下げ・木箱
基本は壁・ボードへの取り付けですが、トラスから吊り下げたいという場合は、吊り金具とセットで発注いただけます。トラスの寸法に合わせた吊り金具を製作します。
展示会は毎年・定期的に出展されるお客様も多いため、使い回し用の保管用木箱まで発注いただくケースもあります。寸法に合わせて製作しますので、サインが安全に保管できます(段ボールで保管される会社様もあり、必須ではありません)。
会場での取り付け(一般的な流れ)と当社が提供する資料
まず前提として、DELIGHTは製造販売専門のLEDサインメーカーで、会場での取り付け(施工)は行っておりません。以下は業界の一般的な流れとして、これまでの案件で見てきた実情をご紹介します。
取り付けは会場の施工業者様が担当されるのが一般的
展示会サインの取り付けは、基本的に展示会ブースの施工業者様にお願いされているケースがほとんどです。展示会ブースの施工は電気工事が絡むことが多く、電気工事の資格を持った方がすでにブース施工のスタッフに含まれているので、その方々に一緒にサインも取り付けていただくのが自然な流れになります。
当社から提供する資料(サインと同梱)
壁面に取り付けるサインは、実寸大の型紙と取り付け方法の資料を必ず製品に同梱してお送りします。取り付けを担当される施工業者様が現場で迷わないように、次の資料をお付けします。
- 実寸大の型紙:壁に当てて、穴を開ける位置がわかるようになっています。位置決めで悩む必要がありません
- 取り付け方法の資料:手順を図解でご案内します
また、施工の段取り上「サインは後でいいので、先に型紙だけ欲しい」と施工業者様側からご要望をいただくケースもあります。展示会案件ではあまり多くありませんが、店舗・オフィス案件で施工日を分けたい場合など、当社から先に型紙のみ発送する対応もできますのでご相談ください。
展示会サインの搬入トラブルを防ぐチェックリスト
展示会案件で「ヒヤリ」の原因になりやすいのが会場への搬入・配送です。展示会・会場ごとにルールが違い、次のような制約があります。
- 運送会社が指定されている(この運送会社でしか送れない、というパターン)
- 時間指定ができない
- ブースまで業者が運べない・運べる範囲が決まっている
これを見落とすと、施工しようとしている時間に肝心のサインが会場にない、という最悪の事態になりかねません。DELIGHTでは事前に次の点をお伺いしています。
- 展示会のルール(搬入時間・搬入方法)
- ブースまで業者が運べるか、運べる範囲はどこまでか
- 運送会社の指定はないか
- ブースナンバーの詳細
おすすめの対策|別の場所への先送り
会場搬入のトラブルを避けたい場合は、展示会場に直接配送するのではなく、別の場所に先に届けておく方法をおすすめしています。
- お客様の会社に先に届ける
- 施工業者様の会社に先に届ける
こうすることで、搬入日当日に運送トラブルで慌てるリスクを大きく減らせます。ご相談時にご希望をお聞かせください。
「会期まで日がない!」を間に合わせる短納期のコツ
ギリギリで発注いただいて間に合ったケースもあります。ただ、DELIGHTとしては「焦って作りたくない」というのが本音です。余裕を持って確実に進め、ご満足いただける仕上がりにしたいので、できるだけ早いご相談をお願いしています。
それでも短納期対応が必要な場合、間に合わせやすい2つの条件があります。
- ロゴのAI(Illustrator)データが手元にすでにある:デザインデータの起こしが不要になり、日数を大きく短縮できます
- 寸法が確定している:ブースのどこにどのサイズで取り付けるかが決まっていると、打ち合わせの往復が減ります
この2つが揃っていて、電話・メールでスピーディにディスカッションできる状態であれば、通常より短い日数でも間に合わせられる可能性が上がります。データ準備や注文の流れはオーダーメイドLEDサインの頼み方の記事で解説しています。
展示会が終わった後のサインの使い道
展示会用と言うと「1回だけ使う」というイメージがあるかもしれませんが、DELIGHTで作るサインは基本的に店舗用と同じ仕様です。会期後もいろいろな使い道があります。
- 次の展示会用に保管:定期的に出展される場合。段ボール or 木箱で保管
- お店の看板として使う:会期後、店舗の外装に転用
- 会社のエントランスに設置:企業ロゴのサインなので、本社受付との相性が抜群
- 写真撮影用のスペースに飾る:SNS投稿やコーポレートサイトの撮影背景に
「展示会の予算だけで考えるとLEDサインは高い」というお声もいただきますが、その後の使い回しまで含めると、費用対効果はかなり変わります。大きなブースの中で目を引きたいという展示会の一番の目的を叶えつつ、会期後も長く活躍する投資になります。
展示会サインのよくあるご質問
Q. 展示会用のLEDサインの価格はいくらですか?
サイズ・文字数・発光タイプで大きく変わるため、個別見積もりでご案内しています。参考として、公開している店舗用の実例では、ロゴ+英字7文字(幅840mm)の正面発光サインが198,000円(税抜)でした。展示会用でも同じ製造ラインで作るため、同等の価格感を参考にしていただけます。
Q. 会期まで1ヶ月切っていますが間に合いますか?
ロゴのAIデータと寸法が確定していれば、通常15営業日・最短13営業日の枠内で対応できる可能性があります。会期日と搬入希望日を添えて、早めにご相談ください。
Q. 屋外の展示会でも使えますか?
屋外の展示会エリアに設置される場合は、屋外向けのIP65(防塵・防水)対応の仕様で製作します。ご相談時に屋内・屋外の別をお伝えください。
Q. 保管用の木箱もお願いできますか?
ご発注いただけます。サインの寸法に合わせた木箱を製作します。定期的な展示会での使い回しをご予定の場合におすすめしています。
Q. 会場への搬入はどうすればいいですか?
展示会・会場ごとにルール(運送会社の指定・搬入時間・ブースまでの動線)が違うため、事前にご確認いただく点を当社からお伝えします。運送会社の指定や時間指定不可の会場では、お客様・施工業者様の会社に先に届けてから会場搬入する方法もご提案可能です。
まとめ|展示会サインは「店舗用と同じ品質」で使い回せる投資
- 展示会用のチャンネル文字は店舗用と基本的に同じ構造。軽量化・ボルト削減・屋内仕様の3点だけ調整
- 企業ロゴの案件はLEDシート点灯検品でカラー再現をお客様確認する工程が重要
- 目立たせる方法は9000K白色・全面発光(正面+側面)の2択
- 会場搬入は運送会社指定・時間指定・ブース番号を事前確認。別場所への先送りで安全確保
- 短納期のコツはAIデータ・寸法確定の早期提出
- 会期後は店舗看板・エントランス・撮影スペースとして使い回せる(木箱保管も対応)
- 納期は通常15営業日・最短13営業日。屋外展示会もIP65仕様で対応
DELIGHTは製造販売専門のLEDサインメーカーとして、展示会ブースのサイン製作・全国配送・取付図面/仕様書などの資料提供まで対応しています。設置工事は行いませんが、お付き合いのある施工業者様への情報共有・連携も可能です。
出展企業のご担当者様:無料お見積もりはこちら → お見積もり・ご相談フォーム
展示会装飾業者様・ブース施工業者様:業者様からの製作委託も歓迎です。ロゴデータと寸法・会期をお送りいただければ、短納期対応も含めてご相談に乗ります。同じフォームから「お客様の案件・製作委託のご相談」を選択してご連絡ください。
















